小栗雄太さん
百貨店勤務を続けながら、10aの遊休地を借りて就農。難しい条件の畑を、まったくのゼロから立派な栗園にすることを目指す。
コロナ禍で職場の百貨店が休業するなど、これまでの当たり前が通用しなくなる中で自分の力で一からもの作りをすることに強い関心が生まれました。
藤井孝介さん
薪窯ピザなどを出すレストラン「grigio e ao」のシェフ。敷地内の栗や、新たに借りた畑で野菜をつくり、お店で使っている。
お店の敷地内にある栗の木が年々弱ってきて、なんでなんやろうと思っていました。子どもたちが大きくなったときにも、この木を立派なまま残したいですね。
元古隆博さん
農薬を使わない、自然に寄り添った方法で、栗や柚子、野菜をつくる農家であるほか、実家の建材屋さんや、能勢菊炭で炭作りなどもする「百姓」。
集落の共同栗園を任されることになりました。ここでは、西田さんに教わった基礎を応用しながら、農薬などを使わない、自分なりの栗づくりを試そうと思います。
西山知佳美さん
ご主人の実家の広大な栗園を引き継ぎ、今では根強いリピーターを持つほどに。規格外品のロスをなくすために、栗剥きマシンを購入。剥き栗の販売も始めた。
最初は嫌だった栗仕事ですが、今では毎日楽しく、栗園を愛犬と駆け回っています。西田先生から学んだ接ぎ木技術で、もっと栗の木を増やしたいです。
【1】栗栽培の基礎知識 | 能勢栗の歴史や栽培スケジュール、基礎用語などを説明。受講者間の自己紹介も。 |
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【2】 剪定 〜実のなる枝を見分ける〜 | 剪定する際に大事な樹や枝の性質について。「実のなる枝」とそうでない枝の見分け方。 |
【3】 剪定 〜大木化した樹を小さく〜 | 低樹高化をはかる「カットバック」や、低樹高仕立てについて。各地の最新技術も紹介。 |
【4】 苗木づくり 〜接木〜 | 苗木づくりに欠かせない接木。穂木の選定・調整方法や、接木作業の実習。 |
【5】 苗の植え付け タネまき | 苗木の掘り取りと植え付け。翌々年に使う台木のタネまきも。 |
【6】機械の使い方とメンテナンス | 刈払機やモアなどの草刈り機械や、カットバックに欠かせないチェンソーの使い方とメンテナンス方法を学習。 |
【7】 病害虫から守る | 栗につく害虫の見分け方や防除方法、農薬の使い方。動力散布機などの防除機器も紹介。 |
【8】 獣害から守る /台風にそなえる夏季剪定 | 防獣柵や電気柵などの仕組みや設置の仕方。また、冬の剪定をラクにし、台風での枝折れを防ぐ効果のある夏季剪定も。 |
【9】 収穫と出荷の心得 | オススメ収穫道具や、JAや道の駅に出荷する際の基礎知識、ハネ品の見分け方。 |
【10】 1年の振り返り 卒業式 | 収穫真っ盛りの能勢発祥「銀寄」の木の下で卒業式。今年の生育経過をみんなで考察。 |
※授業の進捗具合などにより、内容を変更することがあります。
また、上記の日程以外に栗園の整備を予定しています。
能勢町で約30aの栗園を経営。能勢の栗栽培技術を次世代に残すように、小中学校で社会人講師として授業をしつつ、地元高校生にも個人的に剪定や接ぎ木を教えるなどもしている。
西田氏の記事はこちら
講座概要 | 能勢発祥の銀寄栗を上手に育てられる人を増やすための本気の授業です。栗の木や栗山を維持していく、または良くしていくために最低限必要な技術を学んでいただけます。 |
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定員 | 20名程度を想定 |
日程 | 2021年12月開講〜翌9月(毎月1回 各2時間程度)
※開講する時間と曜日は、応募者の希望を踏まえ決定 |
金額 | 年間 35,000 円 ※スケジュールは、授業の進捗具合などにより、予告なく変更することがあります。また、時期ごとの定期的な管理作業もします。 |
年間受講者特典 | 卒業時に栗の苗木進呈。また、希望者が集まれば、先進地視察ツアーや、遊休栗園・援農先の紹介も予定しています。 |
会場 | あけびの里(豊能郡能勢町地黄) |
運営 | 能勢なつかしさ推進協議会 |
申込 | 受付終了 |