この地に暮らす人、繋がりがある人。
東郷と関わりを持つ「村民(villageピープル)」
が選んだ、お気に入りの場所

平田 常雄 さんのお気に入り
『東郷アジサイロード』

「草っぱちの中のアジサイ」をみんなでよみがえらせた

東郷のど真ん中を横断する国道477号線の「東郷バイパス」。 両サイドに広がっている山と田園があり、5月には太陽に照らされてキラキラ光る水田、9月にはこうべを垂らした稲穂がみられます。また、東郷の中心部にあり旧東郷小学校が建っている里岡や、こんもりした鎮守の森にある野間神社、そして地黄城の城下町であった白壁の土蔵など、昔ながらの原風景が残る、お気に入りの景色です。 6月には東郷バイパス沿いに流れる木野川に、約2kmに渡って、アジサイが咲きます。夕刻には蛍の乱舞が見られるとても幻想的な場所です。私も子どもが小さい頃によく行きました。 しかし、このアジサイも7年前までは、「草っぱち」の中にこっそり咲いていました。 バイパスができた時に植えられたアジサイは、当初は地元の人たちが草刈りなどの管理をされていましたが、高齢化が進むにつれ、斜面の草刈りをするのが危険となり、いつの日かアジサイは草っぱちに埋もれるようになってしまったのです。

NPO大きな樹のメンバーと有志が毎年行なっているアジサイロードの草刈り。草の中に埋もれていたアジサイが顔を出した。

8年前、学校統廃合を危機に感じ立ち上がった町おこし協議会(現・NPO法人 大きな樹)が、自分たちでできることをして、自分たちで町を元気にしていこうと、町内外から多くの方が来られる「野間の大けやき」を拠点に活動を始めました。
その活動の一環として、町から来られた人に東郷を散策してもらえるコースをつくろうと、木野川のアジサイたちを「アジサイロード」と名付け、 花が咲く6月初旬に町内外のボランティアの皆さんの協力を得て、毎年草刈りをするようになりました。

都市近郊から約1時間。原風景が残っている能勢・東郷ぶらっと半日巡ってみませんか。

平田 常雄

NPO法人 大きな樹・理事長、けやき資料館・館長。趣味はDIYとマジック、グリーンウッドワーク。

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