長元年間(1028〜37)源頼光の子、頼国が摂津から丹波へ通じる交通の要所であったこの地に城を築き、能勢氏を称し代々ここを居城とした。 城郭は北から南へ延びる尾根の先端を深い堀切を設け、尾根を区切り、北より本丸、二の丸、三の丸、廊などが一列に並ぶ。防御に優れた山城で幾度も戦いが繰り広げられたが、その都度退け、500年余り守り続けた遺構が今もそのままに残されている。本丸から眺める東郷の景色は素晴らしく、登ってみる価値はある。地黄城が出来るまで、能勢氏の本拠地であった。